前回の「古いFMVにLinuxを入れて事務所用ノートPCとして使ってみる実験」でQ4OSを入れたFMV-BIBRO MG75Yですが、現在もメール確認、SNS投稿、このブログ記事作成やホームページ更新等で毎日活躍中です。しかし、電源を入れてからOSが起動するまでの時間やアプリの起動の遅さはやはり何とかしたいので、HDDをSSDに換装してみることにしました。
今回購入したのは「Netac」というメーカーのSATA接続7mm厚2.5インチSSD。できるだけ安く済ませたいということもありますし、業務用として使ってはいますがあくまで実験用なのでそれほど容量は要らないと思い120GBのものにしました。元々のHDDが128GBなので120GBあれば十分です。ちなみにSSD購入代金は事務所PC用の経費として処理します(^^)
商品説明には「HDDの代替品としておすすめです,SSD Sata起動時間の高速化,読出し(最大) 535 MB/s 、書込み(最大) 500 MB/s 」「HDDより10倍速い,軽量、耐久性に優れ、耐衝撃、エラー訂正、低消費電力、環境対応、騒音無し、データアクセス時の遅延無し」と記載されていました。HDDより10倍速いというのはどれくらい早いのか楽しみです。
値段は送料・税込み1,860円でした。このNetacというのは中国のメーカーのようですが、ネットで見たところでは評判はそれ程悪くないようです。
それにしてもメーカーを選ばなければ120GBの容量のものが2千円でお釣りが来る値段で買えちゃうんですね。20年以上前の話になりますが、はじめて自分でPCを組み立てたときに買ったHDDは、確か8.4GBで1万円以上していた記憶がありますし、大学の頃にPC98用に買った内蔵HDDは240MBで3万円くらいだったような気がします。さらに前、はじめてパソコンを手にした1987年(親が「これからはパソコンが使えるようにならないとダメだ」と言って8ビットパソコンを買ってくれた)のHDDユニットは20MBで約20万円。当時高校生の私は当然買えるわけがない値段(~_~;)
その頃のメーカー純正3.5インチフロッピーディスクが確か一枚千円くらいでしたから、記憶メディアの容量の拡大と値段の移り変わりを感じてしまいます(^_^;)
話がそれてしまいましたが、早速交換していきます。
FMV-BIBLO MG75YのHDDは、裏側の三角マークが付いた部分のネジを外してフタを開けると出てきます。始める前にバッテリーとダストキャッチャーを外しておきます。
↓このマークが付いている所のネジを外します。
三角マークが付いたネジは9本ありますが、そのうち2本はメモリスロットのカバー(真ん中あたりの色が違う部分)なので、7本外して手前にスライドさせるとフタが開けられます。
左下にあるのがHDDです。
フィルムのつまみを持って左に引っ張るとHDDを取り外せます。
↓
矢印の部分のネジを外します。
↓
取り外し完了
↓
今度はSSDを入れてネジで止めます。
↓
しっかり接続します。
換装完了
↓
後はふたを閉めてネジ止めで完了。かかった時間は5分程です。
今回は特に重要なデータが入っているわけでもないので、再設定をするのがちょっと面倒ですがディスククローンではなく新規にQ4OSをインストールすることにしました。前回使ったライブ版Q4OSを入れて早速インストールを開始します。換装したSSDは問題なく認識されて、インストールにかかる時間がHDDのときと比べて明らかに早かったので期待できそうです。
結果
OSの起動と、よく使うアプリの起動時間を比べてみました。なお、正確に計っているわけではありません。うちにあるデジタル電波時計で秒数を見ながら大体のところなので参考程度に考えて下さい。
起動時間(電源スイッチを押した時から。富士通ロゴが表示されている時間も含む)
HDD→約90秒
SSD→約40秒
Googlechromeの起動
HDD→約35秒
SSD→約9秒
Thunderbirdの起動
HDD→約30秒
SSD→約10秒
Libre Officeの起動
HDD→約30秒
SSD→約10秒
シャットダウン(シャットダウンを指示して電源ランプが消灯するまで)
HDD→約30秒
SSD→約10秒
SSDの商品説明で言っていた「HDDの10倍」までは速くなっていないようですが、かなり速くなりました。それに動作の「モッチャリ感」も結構改善したように感じます。
2年前に購入したHPのノートPC (Windows11)より速く感じることがあるくらいです。
いまこの記事もFMVで作成していますが、HPのノートで作成するより快適です。
これでますます便利に使っていけそうです。
このFMVと同じ頃のPCをお持ちでしたら、2千円くらいの出費でずいぶん快適になりますので試してみてはいかがでしょうか。