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自動車の個人売買、車検証記録事項の「所有者」欄の確認しましたか?~最近お受けした自動車登録での出来事~

  • 執筆者の写真: 行政書士 平野雅啓
    行政書士 平野雅啓
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

行政書士事務所 オフィスМです。


今回は、最近当事務所にご依頼をいただいた自動車の名義変更(移転登録)でのことです。


ご依頼者様から「必要な書類が揃いました」と連絡をいただいたので、「車検証」「譲渡証明書」「旧所有者の印鑑証明書と委任状」、それに「ご依頼者様の印鑑証明書と委任状」、「車庫証明書」を、ご依頼者様のご自宅へお伺いして受け取りました。


事務所に戻って来て、いただいてきた書類を確認し、車検証閲覧アプリで車検証記録事項を出してみると、なんと車検証上の所有者は自動車ディーラーさんになっています。


ご依頼者様からもらってきた「譲渡証明書」と「印鑑証明書」「委任状」は、「所有者」ではなくて「使用者」のものだった、ということが判明しました。


書類を確認して「あれ?」と言っている、オフィスMキャラクターゆり

【所有権留保のケース】

今回のように「車検証の所有者がディーラーや信販会社になっている」ケースは、所有権留保付きの販売です。

ローンの完済までは車の所有権がディーラーや信販会社にありますから、名義変更の際は「ローンが完済しているか」を確認する必要があります。


今回のケースではご依頼者様に状況を説明し、売り主(車検証上の使用者)へ連絡して、車検証上の所有者であるディーラーさんの「印鑑証明書」「譲渡証明書」「委任状」を入手するようお願いしました。

後日ご依頼者様に確認の連絡をしてみると、売り主さんからは「支払いは全部終わっているけど、何もせずそのままにしていた」という返答があったようで、ディーラーさんから「印鑑証明書」と「譲渡証明書」「委任状」を取り寄せてくれることになったようです。


今の電子化されて小さくなった車検証には「登録番号」「車台番号」「型式」「原動機の型式」とか、「使用者」の名前などの事項しか記載されていませんので、「所有者」が誰なのかがわかりません。


今回のご依頼者様も、売り主さんから送られてきた車検証原本の画像は確認したけど、車検証記録事項は確認していなかったようです。


閲覧者に「車検証記録事項の所有者欄を確認することが大切です!」と伝えるオフィスMキャラクターゆり

車検証原本の写真やコピーを見せてもらっただけでは「所有者」が売り主本人なのかが確認できませんので、個人売買の際には必ず「車検証記録事項」「所有者欄」を確認して、「売り主」と「車検証上の所有者」が一致しているかどうか、チェックが必要ですね。


オフィスMでは旭川運輸支局での自動車登録のご依頼を承っております。

出張封印も対応可能です。お問い合わせお待ちしております!




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