行政書士事務所オフィスMです。
この前「警備員募集!」の求人広告を見て思い出したことがあるので、思いついたことを書いちゃいます。なお、ここに書いているのは私の個人的な考えなので、合い入れないお考えをお持ちの方は「そんなこと考えているやつもいるんだ」くらいに思っていただければ幸いです。
私もこれまで何社かの警備会社で働かせていただきましたが、大体どこの会社も面接は次のような流れでした。
「持参した履歴書を確認」→「前職や資格についていくつか質問」→「健康状態とか家族の状況を確認」→「仕事の内容、給与等の条件の説明」→「本人の希望・質問の受付」→「じゃ、○日後くらいまでに返事しますから」という感じ。面接で欠格要件に該当するか確認する会社はほとんどなかったような気がします。
私が面接を担当するときは、警備員の欠格要件に該当しないかを誓約書で確認することに加えて、履歴書の記載事項に相違ないかを確認するため前職照会を行うこと、その際には前職での勤務態度や人柄等を差し支えない範囲で聞くことがある旨を応募者に伝えて同意をもらっていました。
私の個人的な考えですが、面接の時に警備員の欠格要件に該当しないことの誓約書を一項目ずつ内容を説明して、ついでだからその場で署名・押印してもらい、提出してもらうのが良いのではないかと思っています。
というのも、こんなことがあるからです。
採用を決めた応募者に採用時の必要書類の説明で再度来てもらった時に、誓約書を書いてもらおうと内容を説明したところ「あの、自己破産しているんですけど・・・ダメですか?」「えっ!?」
せっかく採用時の書類の説明ということで来てもらって、本当に気の毒なことをしてしまいましたが、お断りしなければならなくなりました。
過去に警備員の経験がない人は警備業法なんて知らないでしょうし、自己破産だけに限らず、あまり知られたくない過去の事実を面接で自分からペラペラ話す人はまずいないでしょう。
警備員としての採用を選考をする面接ですから、警備員の欠格要件に該当しない旨の誓約書を提出してもらった上で選考するのが順序としては良いのではないかと思います。少なくとも口頭での確認は必要でしょう。このブログは警備会社の方も多く見てくださっているようですが、貴社ではどうされていますか?「そんなの言われるまでもなくやってるよ!」という声も出てきそうですが・・・応募してくる人に欠格要件に該当する人はそうそういないとは思いますが、先程書いたようなことが現実にありましたので参考までに。。
ところで、面接にはいろいろな人がきます。
スーツにネクタイをして来る人もいれば、近くの公園に散歩にでも行くような短パンにサンダル履きみたいな、どうでも良い格好で来る人がいたり。ヒゲも剃らず寝ぐせのままで来る人。鉛筆で書いた履歴書を持ってくる人。チラシの裏に学歴とか職歴を箇条書きしたものを持ってくる人。履歴書に写真を貼らずに、履歴書の裏に免許証のコピーを貼り付けて写真替わりだって主張する人。聞いてもいないのに前の会社の悪口をペラペラしゃべる人。全く違う職種から応募してきた人に「これまでと全く違う職種ですが、どうして当社に応募したんですか?」って聞くと「警備は前職より楽そうだから」って平気な顔で答える人。私から言わせてもらうと、ちょっと変わっている方がいらっしゃいます。
私が警備に在職していた頃から警備は人手が足りない状態でした。特に2号業務は募集を出してもなかなか応募がない状態。やっと来た応募者を採用しても、新任教育期間中に嫌になるのか、教育で警備員が想像していたほど楽じゃないことがわかるのか、教育の途中で来なくなる人もいる。だからといって応募してきた人は拒まず全員採用しているのでは、警備員としては向かない人もいるのではないかと思います。
教本ではないですけど、警備は相手方に信頼されないとできない仕事です。信頼を得るために第一印象は非常に大切なものだと思うのですが、どうでも良い格好で面接に来る人や前職の会社の悪口をしゃべる人は、警備員として現場へ行っても悪い印象を持たれてしまうのではないかと考えてしまいます。こういった、その人の性格とか考え方からくるものは、教育とか現場での指導ではなかなか変えるのが難しいんじゃないかと思います。
上からは「人が足りないんだから多少は目をつぶって使え」「ちゃんと指導しろ」って言われていましたが・・・どう思います?