WINEを入れて事務所で使っているWindowsアプリが動くかを試してみる〜古いFMVにLinuxを入れて事務所用ノートPCとして使ってみる実験(5)
- 行政書士 平野雅啓
- 7月10日
- 読了時間: 5分
行政書士事務所 オフィスMです。
FMV-BIBLO MG75YにQ4OSを入れて試してみた「古いノートパソコンにLinuxを入れて事務所用として使えるかどうか試してみる実験」の最初の記事から2年以上が経ちました。

実際に使い始めてみると、ちょっと遅いけどまだ十分に使えるので、2025年7月現在も毎日しっかり使っています。
このFMVでやっていることは、
・事務所とネットショップのメール確認、メール作成・送信
・事務所・ネットショップのホームページの更新
・ネットショップの商品管理、更新
・ブログ記事の作成
・ネットの閲覧
・SNSの投稿
これらのことを、家でダラーッと休んでいるときでも、「そういえば!」なんていう感じで思いついたときに、いちいち事務所へ行かなくてもその場ですぐできるので大変便利ですし、Libre Officeでちょっとした書類の作成とか修正ができるので助かっています。

ところで、事務所のWindowsパソコンで使っている画像編集ソフトが使えると、ネットショップの商品画像の加工もできますし、もしこれが上手く行くようであれば、ついでに会計ソフトも同じものが使えると更に便利になりそうです。
というわけで今回は、前から一度試してみようと思っていたけどこれまでやってこなかった、WINEを入れて事務所のWindowsパソコンで使っている画像編集ソフトが使えるかどうかを試してみます。
WINEをインストール
試してみよう思ったときの最新のWINEは10.11なんですが、なぜかうまくインストールできなかったので、仕方なくSynapticを使って、ちょっと古いバージョンをインストールしてみました。
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PhotoScapeのダウンロードとインストール
次に、事務所のWindowsパソコンで画像編集に使っている「PhotoScape」をダウンロードしてインストールしてみます。
現在事務所で使っているのは「PhotoScape X」なんですが、これはMicrosoft Storeからダウンロードしなければならないので、PhotoScape Xの前に使っていた「PhotoScape3.7」をVectorからダウンロードして、早速インストールを試してみます。
インストーラーは何事もなく起動しました
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インストール中
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無事インストールが完了したので、早速起動してみます。
うまく行ったように見えますが・・・
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日本語が「□□□・・・」みたいになって、ちゃんと表示されないようです。
試しにゆりの画像の編集をしようとしてみましたが、編集画面も同じようにメニューが文字化けです。これでは編集しようとしても、どれが何なのかよくわかりません(^^;
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そこで、最初の画面に戻って、言語を日本語から「English」に変更してみました。
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これだと表示は英語になりますが、どれが何なのかがわかります。
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英語表示にすると、メニューとかが英語表記になるだけで、他の機能は普通に使えそうな感じですが、日本語のテキストを挿入しようとすると文字化けするようです。
追加したテキストが「□□・・・」みたいになっています(^^;
日本語を使わなければ、普通にテキストを挿入できました。
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次に保存機能を試してみましたが、編集した画像の保存は正常にできるようです。
PNG画像をJPGに変更して保存するのも、これまでどおり正常にできました。
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他にオブジェクトの挿入とかを試してみましたが、背景色のカラーピッカーとかもちゃんと使えるようですし、リサイズも、カラー調整とかフィルター、切り取りも普通に使えるようです。
結果
結果としては、「言語を日本語にすると文字化けする」、「日本語テキストを挿入すると文字化けする」という他は「Windowsで使う場合と変わらなく普通に使える」ようです。
メニューは日本語でなくてもわかりますし、ネットショップの商品画像作成で主に使う機能は「切り抜き」と「リサイズ」、「色合いの調整」なので、ネットショップの商品画像作成に十分使えそうです。
会計ソフトの方は・・・日本語が文字化けするようなら使い物になりませんから、こちらは試すのをやめました(^^ゞ
FMVをネットショップ用PCに!
ということで、こちらのFMV-BIBLO MG75Yは、今後はネットショップの作業場に置いて、ネットショップ専用PCとして使用することにしました。
というのも、これまでのネットショップの商品作製と各ショップへの出品の流れは、
①「ネットショップ作業場で試作品を作る」→これが一番時間がかかる
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②「気に入った試作品が出来る」→10個くらい試作品を作ってみて1〜3個くらい
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③「試作品を作業場でデジタルカメラを使って撮影する」
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④「事務所へ行き、事務所のデスクトップPCにSDカードから画像を転送して確認」
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⑤「良い画像が撮れていなかったら、作業場に戻って再度撮影」
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⑥「また事務所のデスクトップPCにSDカードから画像を転送して確認」
※良い画像が撮れていなかったら、③〜⑤を繰り返しますが、大体の場合、一回では終わりません(^^;
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⑦「事務所デスクトップPCで画像を加工して商品画像を用意」
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⑧「事務所デスクトップPCからネットショップに出来上がった画像をアップロードして、商品説明を作成する」
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⑨商品を登録・出品完了!
という手順だったのですが、これからはいちいちネットショップ作業場と事務所を行き来することなく、作業場ですべてを終わらせられます。
しかも、ご購入いただいた商品を作る際にも、ショップに掲載している商品説明や画像、注文内容を直接確認しながら作業できるので、間違いがなくなりそうです。
これでネットショップも少し作業効率が上がるのではないでしょうか(^^)

自宅用のPCをStream Laptopに変更
FMVをネットショップの作業場専用で使うことにしたので、これから自宅用で使用するPCは、新たに事務所用ノートPCを購入したので使わなくなっていて、試しにQ4OSをインストールしてしまった「HPのStream Laptop」を使うことにしました。

このStream Laptopは、Windowsでは重くて使い物にならない状態でしたが、今回試しにQ4OSを入れたら、同じPCと思えないほど快適に使えています。
「古いFMVにLinuxを入れて事務所用ノートPCとして使ってみる実験」というタイトルは今回で5回目ですが、これで一区切りにしようと思います。これまでご覧いただき、ありがとうございます。今後はいままでの「FMV-BIBLO MG75Y」に加えて「Stream Laptop」で試してみたこともあれば記事にしてみようと思っています。
タイトルは変わるかもしれませんが、これからも気まぐれに続けるかも知れませんので、また時々のぞきに来てもらえたら嬉しいです(^^)