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執筆者の写真行政書士 平野雅啓

【国際結婚】駐日ベトナム大使館で婚姻要件具備証明書を取得する際に必要になる「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」について

行政書士事務所オフィスМです。

当事務所では国際結婚の手続きに関するご相談をお受けしています。

職場や派遣先で働いている技能実習生や特定技能の外国人と交流しているうちに、お互いに惹かれあって交際に発展して、結婚を意識し始める…ということが珍しいことではなくなってきているのかも知れません。


これまで何度かご相談を受けたベトナム人との結婚では、日本での婚姻手続きを先行させる場合、駐日ベトナム大使館からお相手のベトナム人の婚姻要件具備証明書を取得する際に「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」という聞き慣れない証明書を駐日ベトナム大使館に提出しなければなりません。

この「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」というのは、どこにどうやって請求するものなのかわからないというご相談者様が多いので、今回はベトナム人との結婚の際に必要になる「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」についてです。


その前にベトナム人との国際結婚で先に日本の婚姻手続きを始める場合に、ベトナム大使館から「婚姻要件具備証明書」を取得する手続きを大まかに記載しておきます。


1.お相手のベトナム人がベトナムからご自分の「出生証明書」と「婚姻状況証明書」を取り寄せる。

※ベトナムの親族にお願いして取り寄せます。「婚姻状況証明書」には、結婚相手である日本人の「国籍」「氏名」「パスポート番号」「婚姻届予定地」「結婚目的で使用すること」を記載してもらいます。日本人の方がパスポートをお持ちでなければパスポート番号を記載できませんので、パスポートをお持ちでなければまずはパスポート申請をしてパスポートを取得して下さい。

余談ですが、以前ご相談を受けた際にベトナム人の方がお持ちになった「婚姻状況証明書」は、ベトナムの親族の方が何かを勘違いしたらしく目的が「日本で働くため」と記載されていましたので取り直しになっちゃったということがありました。必ず「日本で結婚するため」という記載が必要なことを説明してください。

2.お相手のベトナム人の方が日本に来てから在住したことのある市町村役場から「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」を取得する。

※日本で住民登録したことがあるすべての市町村から証明書をもらいます。例えば、東川町の日本語学校で日本語を学んだあとに旭川の大学に入学し、大学卒業後に札幌の会社で仕事をしているような場合、東川町と旭川市、札幌市から証明書を取得する必要があります。

3.駐日ベトナム大使館のホームページを確認して、婚姻要件具備証明書の申請手続きを行う




※駐日ベトナム大使館のホームページは、言語を日本語にして日本語で表示されるものと、ベトナム語で表示されるものを日本語に翻訳したものを比べると、記載されている内容が違います。

ベトナム語で表示した場合は手続用の入力フォームのURLが出てきますので、こちらにアクセスしてベトナム語で記載されている案内に従って手続きを進められるようになっているようです。

なお、駐日ベトナム大使館に日本語で問い合わせのメールを送っても返信は期待できません。大使館に電話をかけても繋がらないことが多い上に日本語ではまともに対応してもらえませんので、お相手のベトナム人の方がホームページの案内を通じて手続きを進めてください。


「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」

下は北海道上川郡東川町の申請書・証明書です。


こちらの書式に書かれているとおり「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」は、お相手のベトナム人の方が住んでいる(いた)市町村の戸籍受附帳に、その方の婚姻届けに関する記載がないことを証明してくれるものです。

この「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」は、お相手のベトナム人の方が日本で住民登録したことがあるすべての市町村からもらってベトナム大使館に提出する必要があります。例えば、東川町の日本語学校を卒業した後に旭川で就職してしばらく旭川に住んだ後に転勤で現在は札幌に住んでいる場合、現在住んでいる札幌市の他に旭川市と東川町からも証明書をもらわなければなりません。

「戸籍受附帳に記載のないことの証明書」は郵送での請求も可能ですが、市町村によって請求の方法が異なるようです。東川町のように専用の書式を用意しているところもあれば、戸籍の請求書に必要事項を記載して送って下さいというところもあったり、申請者自身で上の書式のようなものを作成して送付して下さいというところもありますので、詳しくは請求する市町村役場の戸籍係にお問い合わせ下さい。


ご自分では取得することが難しい場合には、少々料金が必要になりますが行政書士に依頼することもできますのでお近くの行政書士に問い合わせてみて下さい。当事務所でも代理請求を承っていますのでぜひお問い合わせ下さい。


行政書士事務所オフィスMへのビザ申請・国際結婚サポートに関するお問い合わせはホームページのお問い合わせフォーム又はメールでお受けしております。

ご相談のご予約は行政書士事務所オフィスMの公式予約サイトから簡単にご予約いただけますので、こちらもぜひご利用下さい。







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