top of page
  • 執筆者の写真行政書士 平野雅啓

【相続手続き】戸籍を郵送で取り寄せる方法

「相続の手続きで亡くなった親の戸籍が必要だけど、親の本籍地が遠いので取りに行くのが大変」と思っている方、戸籍は郵送でも請求することができますので、わざわざ遠くの本籍地まで行く必要はありません。


郵送で戸籍を請求して取り寄せる際には、以下の事項を記載した請求用紙を作成します。


(1)請求者の氏名、住所、生年月日、電話番号、請求者と戸籍の筆頭者との関係

(2)必要とする戸籍の本籍、筆頭者の氏名、戸籍抄本の場合は必要な人の氏名

(3)請求する証明書の種類と必要通数

(4)証明書の提出先、具体的な使用目的

(5)備考欄には「〇〇〇〇の生まれてから亡くなるまでが確認できる一連のもの」等の希望事項を記載します。


請求用紙は必要事項が記載されていればパソコンで作成したり白紙に手書きでも問題ありませんが、市町村のホームページから書式をダウンロードできるほか、当事務所で郵送請求するときに使用している書式(下の画像の書式)をアップしておきますので、こちらを利用すると便利です。

ちなみに、こちらの書式は北海道伊達市のホームページからダウンロードできる書式です。この書式は「〇〇市長様」とか「〇〇市」といった特定の市町村名が入っていないので、どこの市町村あてでもそのまま使えるので便利です。


戸籍等証明書請求書

請求書に必要事項を記入したら、運転免許証(裏・表)やマイナンバーカード(表面)等の本人確認書類の写しと、請求する戸籍の通数分の手数料の定額小為替、ご自分の住所・氏名を記載して切手を貼った返信用封筒を同封して、本籍地の市町村役場へ送付します。

手数料は「戸籍」が1通450円、「除籍」「改製原戸籍」が1通750円の市町村が多いですが、念のためホームページ等で確認することをおすすめします。


同封する定額小為替の金額について

相続手続きで被相続人(お亡くなりになった方)の出生から亡くなるまでの連続した戸籍を取得する場合、戸籍が何通出てくるか請求してみなければわからないので手数料を何通分入れたら良いかわかりません。当事事務所で戸籍の取得をご依頼頂いた場合は750円の定額小為替を4枚(3,000円分)入れています。これだと多かった分は戸籍と一緒に送り返してもらえますし、もし足りなかった場合は役所から「足りませんので追加で送って下さい」と電話が来ますので、追加で郵送することにしています。

ただ、この方法では定額小為替1枚当たり200円の手数料が4枚分(800円)かかってしまいますので定額小為替の手数料が無駄になってしまいます。当事務所では小為替の手数料は最初から経費として見込んでいますし、戻ってきた小為替があればまた次の業務で使うことができますが、普通はそうは行かないと思います。

そこで、とりあえず750円2枚くらいと「足りない場合は必要料金分を追加で送付しますので連絡を下さい」というメモを一緒に入れて、足りなかった場合は連絡を受けた料金分の定額小為替を追加で送るというやり方をすると少し手数料を節約できるかも知れません(手間は増えちゃいますが・・・)。


返信用封筒の切手について

相続手続きで被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍を取得する場合84円では足りないことが多々ありますので、念のため多めに120円(50g以内)または140円(100g以内)を貼っておくことをおすすめします。


【送るものの確認】

1.請求書には必要事項を漏れなく記入してありますか?

2.本人確認書類の写し(運転免許証(表・裏)、マイナンバーカード(表面)等)は入れましたか?

3.手数料分の定額小為替は入れましたか?

※定額小為替は郵便局で購入します(金種に関係なく1枚あたり200円の手数料がかかります)

 750円分1枚の場合、750円+手数料200円=950円が必要です。

定額小為替証書750円

※画像のように定額小為替には名前を書く欄がありますが、何も記入しないで送ります。

4.同封する返信用封筒にご自分の住所・氏名が書いてありますか?

5.同封する返信用封筒に切手は貼ってありますか?


上記の送るものすべての確認と準備ができたら、本籍地の役所へ送付します。

送付して1週間から10日くらいで戸籍が送られてきます。

なお、請求書の記載事項に不明な点や不備があったり、小為替の金額が足りなかったりした場合には役所から電話で確認の連絡がありますので、請求する人の電話番号欄には必ず日中連絡がつく電話番号を記載しておいて下さい。


郵送で戸籍を請求する方法でした。

行政書士事務所オフィスMでは戸籍の収集の他にも相続手続きに関する業務のご依頼・ご相談を承っております。

相続手続きに関するお困りごとがありましたら、行政書士事務所オフィスMのホームページ、LINE公式アカウントからお気軽にお問い合わせ下さい。





最新記事

すべて表示

金融機関の相続手続き

故人名義の銀行等の口座を解約して、相続人の口座へ振込する相続手続きはどのような流れでどんな書類を集めれば良いのかなど、いろいろと気になることも多いのではないかと思います。今回はそんな金融機関の相続手続きについて、大まかな流れを書いてみます。...

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page